仏法僧の宝を大切にせよ
「仏は法を悟り、法は仏に悟られる、仏と法の尊さを伝えるのは僧の役目なり」
このように仏法僧の三句展転相成します。
朝顔を洗う時には、仏法僧と言って、三回顔を洗うんだ。
これは、どれも瑞剱先生の教えです。
私たちは、この三宝をどのように扱っているでしょうか。
私の先生は特にお坊さんの悪口をしていると大変ご立腹になりました。
「世俗の身分で、お坊さんを批判してはいかん」というのが先生のお言葉でした。
それは瑞剱先生が仰っていたことからきているようですが、もとをただせば、親鸞聖人の『教行信証』にその精神が出ております。
これは、真宗聖典の『末法灯明記』から来た考え方です。今は無戒の時代だから、たとえ破戒のような僧侶の方でも仏法を護っているのだから、それは大切に宝としていただかないといけないというものです。
平等思想が進んだ結果、僧侶と世俗の人を同等にとらえるようになり、世俗の人が僧侶の批判を平気でしてしまうようになっていますが、それは慎まなければなりません。どうして慎まなければならないかというと、それは「仏教の破壊行為」だからです。