知識選びが大切です
2017/03/02
仏教では、知識選びは大切です。
知識とは、自分を指導してくれる先生のことです。
知識にも善知識があり、悪知識もあります。
「悪知識にしたがえば地獄に堕ちる」と言われており、知識次第で浮き沈みが決まると言って良い問題です。
知識は自分で選ぶことが出来るので、納得出来る知識を選ぶことが大切です。
- 自分を指導する面で相性が良い方か。
- 仏教知識が十分で正当であるか。
- 指導する際に忍耐力のある方なのか。
などが知識を選ぶ時に大切です。
知識は固定的に決まるものではなく、上記のような相性の問題がありますので、求める人により異なるうることを知る必要があります。
善知識探しに30年費やせ、独学30年よりも、善知識の5分の指導の方が優る
(瑞劔先生)
今は仏法衰退の時期、親鸞聖人が亡くなられて750年、750年大遠忌も勤められていますが、浄土真宗も本当に廃れつつあります。
日本仏教界では、後世がないという邪見に陥り、聖人を平気で呼び捨てにする風潮が蔓延しています。そのような風土で正信の方が出てくるのでしょうか。私の息子は善知識を探し当てることができるでしょうか。悲しい時代になりつつあります。
大乘本生心地觀經に次のようなお言葉があります。
菩提妙果不難成 真善知識実難遭
菩提妙果の成じ難きにあらず、真の善知識に実に遭うこと難し
このお言葉を親鸞聖人は言葉を替えて教行信証に次ぎのように書いてあります。
無上妙果の成じがたきにあらず、真実の信楽まことに獲ること難し
つまり、真実の信楽を得ることと真の善知識に遭うことは同等だということが言えるわけです。