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密告すると密告者も殺される 金正男殺害関係者は既に処刑された!?

      2017/03/30


密告者も殺される国

 昨年でしたか、中国の北京では喫煙者は密告されるという話しを聞きました。
私は喫煙しませんので、そんなに心配することではなく、かえってこの方がいいかなぁと思ったくらいですが、密告制度があるとたいへん住みづらいと思います。

 北朝鮮がこれまで専制君主国家であったのは、この密告制度によるといいます。密告制度があるが故に一般国民は何も出来ないでいいなりになっているのです。

 しかし、北朝鮮の密告制度は金日正の時代から金正恩の時代になって、大きく変わったと言われています。以前は、密告したものは、将軍から大変褒められて褒美ももらったのですが、今は、密告した場合、密告された者が処刑されると同時に、密告者も処刑されるといいます。国家機密を知ってしまったからというのが理由とのことでした。あまりの事に驚いてしまいます。

 金正男殺害においても同様のことが起きているとのことでした。結局、犯行の実行者は重要な機密を知っているために皆処刑されたとのことなのです。

 一人北朝鮮の工作員らしき人がマレーシアに拘束されましたが、マレーシアで投獄された方が自分の命があるために、最終的に保釈され北朝鮮に戻ったわけですが、帰りたくなかったのが本音ではないかというのです。

 これが本当なら、驚くほどの異常さです。こんな役割を担った人は、全く文字通り行くも帰るも死という立場だったのでしょうか。

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アメリカと中国

 ティラーション国務長官は、これまでの20年の北朝鮮の融和政策は失敗だったと言っていました。20年といえば、1997年、ビル・クリントン元大統領までさかのぼりますね。

 ビル・クリントン元大統領は一度北朝鮮の核開発の問題で空爆を実施しようとしましたが、その時の韓国大統領である金泳三元大統領の計画阻止にあい、空爆を中止し、結局融和政策に切り換えたのです。その結果が、北朝鮮の核爆弾の開発につながっているわけです。

 また、特に元オバマ大統領は戦争をして米国人が戦死するのを大変嫌ったので、これほどまで問題が拡大させたのです。これらの融和政策が間違いだったと言っているのです。

 アメリカは、いかなる解決策も選択肢から外していないといいながら、北朝鮮と話し合いによる解決は「Too late」と言って、もう話し合いの段階にはないとは言っていますね。ですから、金正恩氏とトランプ大統領との話し合いでの解決はかなり難しいかもしれませんが、中国が何らかの仲介役になるというのは全く無い選択肢ではありません。

 ただし、金正日時代とちがって今の北朝鮮は中国の言うことも聞かなくなっていますし、今まで北朝鮮の暴走をとめることが出来なかった中国がこれから急に仲介するというのも考えづらいです。中国の選択肢であり得るのは、アメリカへの対応を曖昧に回答して計画を延期させるものでしょう。

 万一、アメリカの北朝鮮の金政権排除計画を韓国の次政権以後まで引き延ばしたら、今の韓国は新しい大統領が誕生し、それが親中政策を行うならば、THAAD配備の中止を実施することになって、それは中国にとって利益が大きくなる訳ですから、そのようにする可能性が高いですね。

 ただ、そのような曖昧な回答をアメリカが飲むかどうかですね。そんなことを出来ないほど切羽詰まっているとは思います。

 先日、アメリカのティラーソン国務長官が、中国の習近平国家主席と会談をしましたが、北朝鮮問題での協力で合意したものの、微妙な問題(THAAD配備や南シナ海の問題)への言及は避け、習主席が同長官に配慮を示したかたちとなったようです。細かい問題の話し合いはトランプ大統領と習近平国家主席の会談まで持ち越された形なのでしょう。

 そういえば、オバマ元大統領は親中派であったけども、習近平国家主席とそりがあわなかったのは、どうやら、習近平国家主席には黒人であったオバマ元大統領に差別意識があったというのを聞きました。その点、トランプ大統領に対してはそのような意識がないため、会談がうまくいくのではという憶測がありますね。これは、どこまで本当のことか分かりませんが、中華思想がそもそも、そういう差別思想ですから、ある程度そういう考え方があっても不思議ではありませんね。

 

 結論からいうと、4月の習近平国家主席とトランプ大統領の会談が注目されますね。その際、習近平国家主席がアメリカに何をいうかは大変注目されるところです。

 

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