決戦か、それとも平和的解決か
北朝鮮とアメリカ
米中首脳会談の全容がやっと見えてきました。
トランプ大統領は、習近平国家主席にかなり圧力をかけたようで、その概要は
「中国が北朝鮮に働きかけて、北朝鮮が核開発をやめれば、アメリカは中国に対して貿易などでよい条件を出す」
といったようです。
また、
「もし、中国が北朝鮮に何もできない場合は、アメリカは単独で行動する」とも。
習主席との会食中にアメリカがシリア攻撃をしたことをトランプは習主席に耳打ちしましたが、習主席は驚いて、
アドリブの対応が全くできず、ただ頷いただけという状況だったようです。
結局、この会談では顔合わせが主目的で特に大きな話し合いはなされていないようです。
また、オバマ元大統領は黒人だったことで、習国家主席はどうも不遜な感じであつかったようですが、トランプ
大統領に対しては終始笑顔で外交を行ったようです。外交慣れのためだというような解釈もありましたが、
トランプとならいろいろと話がまとまると思っていた可能性はありますね。
中国に帰ってから、習主席が電話会談でトランプに「あんまり北朝鮮を刺激しない方がいい」と言っているわ
けですが、それなどはアメリカで話してしかるべき内容なので、習主席は外交ベタだなぁと感じました。
思った通り、中国と北朝鮮は最近ほとんど外交チャネルらしきものがないですから、大きな成果は出ていない
状況のようで、中国は「核実験だけはしないで欲しい、何があっても責任持てない」というような警告レベルの
メッセージを北朝鮮に流しただけというところのようですね。それでも、これが効いているようで北朝鮮はさす
がに慎重になっているように見えますね。
北朝鮮は以前クリントン大統領が北朝鮮に折れたという成功体験をベースにものを考えている節があり、今回
も同様のシナリオを描いているようです。
今北朝鮮は最高人民会議を開催中ですが、ここでは核やアメリカについては触れていないようです。4月15日が
金日成主席の105回目の誕生日「太陽節」なので、核実験を行うのなら、この日までではないかという観測が流れ
ているのですが、果たしてどうなるか、まずは4月15日が一つの区切りです。
4月15日までに核実験をしなかったら、中国がアメリカに核実験をとめたとでもいうかもしれません。
このくらいの成果と呼べるかどうか分からない内容でアメリカはどう判断するのでしょうか。何も進展していな
いと見ることもできるし、一定の成果があったと見ることも出来ます。悩ましい問題です。
どうなったら、危険が無くなったと判断できるか、やはり韓国、アメリカとの会談がなされないとダメでしょ
うね。逆に北朝鮮がアメリカと会談に持ち込めたら、北朝鮮の思惑通りとも言えます。
金正恩は日本の悪口だけは言っていない
そういえば、櫻井元アナウンサーが言っていた説明が耳に残っているのですが、北朝鮮は、安倍総理だけは、
悪口を言っていない説です。確かにそうですね。。。日本からの経済援助というか、小泉さんとの口約束の中に
一兆円支援というのがありましたが、それをあてにしていているので、日本を怒らせたくないようだという説明
でした。そうかもしれませんね。こういうことが吉と出て日本への攻撃がなければ良いのですが、こればかりは
分かりませんね。いずれにせよ、これから5月9日までは韓国や米軍基地のそばには出来るだけいない方がいいか
もしれません。といっても私の事務所は米軍基地の隣の市あるわけで・・・少し怖いところはありますね。
韓国大統領選挙
以前は、北よりの文在寅氏と安哲秀氏の二強の状況で、以前は文氏が一番の状況でしたが、今安氏が盛り返し
ていて、最悪の状況だけは避けられるかもしれません。ただ、安氏も慰安婦問題は決着していないという考え方
ですから、日本との関係はあまり改善しないかもしれません。