2017年は激動の年、中国には試練の年か
2017/02/12
こんにちは、これからこのブログで中国などの国際ニュースを書いていきます。（他ブログから引越ししました。これは1月の投稿です。）
2017年は激動の幕開けですね。イギリスがECを離脱し、トランプが大統領に就任しました。どちらも、非グローバル主義を標榜しています。アメリカが自国のために中国を経済的に追い込むと、中国とアメリカの本当に戦争に発展するのではないかという不安を感じます。
アメリカは長い間米ソの冷戦の中で戦争を回避してきたので、中国と易々と戦争をしないという話があります。そのようにお互いが慎重であることを望みます。
さて、このブログについてよくある嫌中・嫌韓のブログにならないように注意したいと思っています。というのは、個人的に、中国や韓国にはお友達が多く、心情的にあまり悪口で書くのは好みません。ただ、これは正しいなぁと思う情報をまとめて、発信したいと思います。
五輪9年後ジンクス
まず、最初に取り上げるのは、五輪9年後ジンクスについてです。
五輪九年後ジンクスとは専制国家でオリンピックを開催すると、その九年後に体制崩壊が起きるというものです。
例をあげると、1936年のベルリン五輪の九年後にナチスドイツの崩壊。1980年のモスクワ五輪の九年後に東西冷戦構造が崩壊して、1991年旧ソ連の解体。近い話では、1988年ソウル五輪の九年後、軍事政権が崩壊し、民主主義政権が誕生があげられます。
こんなことが起こる理由として大きなものとして民主化の波があげられています。五輪を開くと、多くの人が訪れるため民主化の花が咲くからです。
実は、2017年は北京五輪九年後にあたります。習近平国家主席にとって試練の年といえると思います。
しかし、習近平国家主席は用意周到です。習近平国家主席はソ連の崩壊がどうして起きたかを勉強しており、クーデターが起こらないように軍事力の掌握と民主化運動の規制に力を注いでいるといわれています。
もしかしたら、この五輪九年後のジンクスを知っていてその防止策を困じているのかもしれません。そのように考えると習近平の施策に納得ができます。
- トラもハエも叩くという反腐敗運動を実施
- 香港の一国二制度の反故
- インターネット規制の強化
- 民主化思想家の拘束
（１）トラもハエも叩くという反腐敗運動を実施
中国は、他の国と違って政党が軍隊を持っています。しかし、今まで、国家主席が軍隊を掌握していませんでした。そのため、「トラもハエも叩く」という反腐敗運動を実施し、別のトラがもっていた軍事力の掌握につとめたと言われています。
中国は賄賂が当たり前の世界でした。会社でも上司に何かしら贈り物（日本で言えばお歳暮のようなもの）をしなければならないという風習があったのです。それも金銭で送っているケースが多かったようです。
それが規制の対象になったものですから、庶民は大変うれしいということのようで、この施策はとても歓迎され習近平国家主席は英雄視されているわけですが、彼の本当の目的は軍事力の掌握にあったと言ってよいと思います。
（２）香港の一国二制度の反故
ある中国研究家が習近平が何故こんなことをするのか全く理解できない言っていたのを覚えています。確かに功罪で考えると罪の部分も多いですね。具体的には、台湾が親中から態度を変えようとしている中で、香港の今の現状は、それを後押ししているようなものです。これは中国と台湾の統一などの実現にはブレーキを踏むことになると思いますが、しかし、そのような問題以上に民主化の流れを封じ込めたいと思っているということだと思います。
（３）インターネット規制の強化
匿名でのインターネット利用の規制、VPN規制と次々と規制が強まっていますね。次の民主化思想家の拘束もあいまって、インターネットの掲示板などに、民主化を促すような書き込みを禁じるのが目的でしょうし、他国から民主化に関する情報の流入を規制していると言えるでしょう。
（４）民主化思想家の拘束
共産主義の思想に違す思想家は取り締まりが強化されていますね。具体的なものは割愛します。
中国人は習近平を英雄と思っています。それに分裂なんてもっての外と思っています。
去年WeChatで友だちとつながった時に、習国家主席の画像が送られてきました。「ハオ（好）」と言いながら手を叩いているGIFファイルです。びっくりしました。何故びっくりしたかというと、日本で安倍さんの写真なんか挨拶に使う人はいないわけで、それでびっくりしたわけです。中国では習主席は英雄なのだなぁと改めておもいました。
最後ですが、一部の不自由は決して悪いことばかりではありません。体制が崩壊して中国が分裂するようなことを中国人は快いとは思いません。多くの国民は今の体制が長く続くことを願っていると思います。これは私の友だちの言葉からもうかがえることでした。
このように五輪九年後のジンクスを未然に防ぐための施策が今まで実施されてきたということでしょうか。
それにしても、今外圧としてアメリカと経済的対立が起きそうですし、2017年が大変不安定な時であることは確かだと思います。お友達も大勢いる中国ですから、今後どのようになって行くかウォッチしたいと思っています。
