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幼兒行(清浄地の菩薩)

      2017/03/05


 子供を見ていると「幼兒行」を思い出します。
これは高い悟りを開いた人は、無意思の意思の中で人を教化できるということをあらわしています。
良寛さんは、子供になり切ったような形で感化をしたようです。こういうことは高い悟りを開いた人しかできませんが、多少見習う必要がありますね。

 仏教では、四摂事ということを教えていて、布施・愛語・利行・同事になります。この愛語や同事を徹底的になされたのが、良寛さんでした。

 仏様は私たちに同心して下さる。私たちもできるだけ同心して仏事ができればと思います。
ただ、瑞劔先生は、そんなことには力入れんでもよいと教えておられます。そんなことばかりやっていると、外面菩薩・内面夜叉のような人になってしまうぞとも教えられました。私たちは、無理して外面ばかり取り繕う必要はないということです。

 私たちは大人になり、純粋な心を忘れてしまっていますね。子供を産み育ているというのは、そういう純粋な心を取り戻す一つの方法ではないでしょうか。赤ちゃん言葉にそのまま返していると、なんか自分もこういう時期があったんだな~と心が洗われる気持ちがします。


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