松原知恩さん(1)
2017/03/05
先生は、時々松原知恩さんの話をされました。
忘れないうちに書いておきます。
松原知恩さんは、妙好人であり、布教者です。
われ 病まざれば 修羅にて終りなん 病み また有難きかな(松原知恩)
知恩さんは、後生が苦になって、香樹院さんのお弟子さんを訪ねられたといいます。お弟子さんは、禿(かむろ)義峯さんという名前です。確か、大谷派のお寺を経営されていた方だと思います。今もこの方のご子息か誰かがお寺を経営されていると思います。禿(かむろ)というのは珍しいお名前ですね。
それで、禿(かむろ)さんは、
今が死であることを知っているか
と言われたそうです。この話を聞いても、松原知恩さんはピンとこなかったようですが、やがて自分が病を得て、後生についてやっと目が覚めたとのことでした。先の歌はその時の体験をもとに歌ったものだと思われます。
ちなみに、禿(かむろ)さんの書かれたものが安心小話で参照できます。香樹院さんの語録も書かれています。