トランプ政権は政治ベダだろうか
オバマケア代替法案、トランプ大統領が採決直前に撤回された
医療保険制度改革法(オバマケア)代替え法案「アメリカン・ヘルス・ケア・アクト」が、採決直前に撤回されました。これは自身の共和党員の賛成多数が得られなかったためで、その理由がネゴシエーションの下手さにあったようで、失望すら感じる内容です。
どのようなネゴシエーションを行ったのかといいますと、
トランプ政権のスティーブ・バノン大統領首席戦略官の高圧的な態度に対する共和党保守派の反発がありました。
ニュースサイト「Axios」のマイク・アレン記者によると、30人ほどの「下院自由議員連盟」メンバーが23日にホワイトハウスを訪問した時、バノン氏は開口一番、「法案に賛成票を投じる以外、君たちに選択肢はない」と語ったといいます。
そして、バノン氏は議員たちにこう言いました。
「いいか諸君。これは話し合いではない。討論でもない。この法案に賛成票を投じる以外、君たちに選択肢はない」
下院の共和党議員たちは、実際にはこの問題に関して選択肢があることが分かっていました。バノン氏は明らかに、その事実を見誤っていたのです。
下院自由議員連盟のある議員は、バノン氏にこう言ったといいます。
「ああ、誰からか何か命令されたのは、俺が18歳の時が最後だな。親父がそうしていたよ。俺は親父の言うことなんか聞かなかったけどな」
バノン氏のこうした屈辱的な言動があり、法案は24日、採決直前で撤回という事態となったといいます。
このやりとりを聞くと、本当にネゴシエーションが下手すぎますね。
ロシアとの協調路線も膠着状態ですし、多くの政策が不発の状況です。 このまま、公約をどれだけ実現できるのか心配になります。 それに今、北朝鮮とかなり緊張状態になっていて、習近平国家主席と会談の行方が注目されますが、中国に対しても弱腰にならないか心配です。