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明るく正しく仲良く

   


 これは浄土宗の幼稚園の園長経験者の方から聞いた話ですが、次のような話を聞いたことがあります。

 「今日も一日明るく正しく仲良くしましょう!」と幼稚園児に話をすると、みな大きな声で「はーい」と答えます。

 小さい頃はみな純粋で何の疑問も持ちませんが、ある時から、素直に「はい」と答えられなくなるんですね。小学校高学年にもなると「はい」と素直に答える人は少なくなります。
 浄土宗では、この「明るく、正しく、仲良く」という言葉をよく使いますが、これが仏法僧のことだと知っている人は少ないと思います。

明るくは、仏様のこと、
正しくは、法のこと、
仲良くは、僧のことです。

 面白い話です。

 あるところでは、「盲信」と言っていましたが、浄土真宗では、「仰信」という言葉があります。
 この例のように「仰信」は、学問をしない人の方ができるというところがありますね。
今の日本人の方はみな教養がありますから、科学などの知識から仏教の話が簡単に「仰信」できなくなっているのです。私たちはすでにそういう知識を詰め込まれて生きてきていますので、中途半端な学問では解決できず、とことん学問をする必要がありますね。


 - 浄土真宗