四重禁戒を破る重い罪
2017/04/12
ここでは四重禁戒を破る罪について書きたいと思います。
僧侶が四重禁戒を破る罪を起こしたなら、サンガを追放され次生は無間地獄に堕ちると言われています。
その四重禁戒とは、殺生、偸盗、邪淫、妄語を守ることをいいまして、前三つは言葉通りですが、最後の一つは、自分は悟りを開いたという嘘を言わないことです。比丘がこれらの四重禁戒を破ると教団から追放されたと言われます。比丘や僧侶でなければいいんでないか、また、真宗では問題にならないのではないかというような議論が以前ありましたが、追放などにはならなくても重い罪であるには違いありません。倶舎論の講義をチベット仏教で受けていますが、その時に質問したことがあります。お坊さんでなくても気をつけなければならない、例えば、妄語などはやったら、罪が重いことは言うを待たないというお話でした。
以前いた団体では、勧誘のために、自分は信者であると平気で嘘を就かせておりました。
これなどは、罪の恐ろしさを知らないから、そんな事をやっていたのでしょう。前のところは、善をやれといいながら、こういう悪を平気を作らせることを会員に強いていた訳で、大変罪深いところだったと言わねばならないでしょう。
瑞剱先生は、善をせよなどと言ってやっていると、「外面菩薩、内面夜叉のバケモノになってしまうぞ!」と仰っておられます。この自分が信心決定しているという妄語を平気でついていると、このようなバケモノになってしまうのでしょう。