毛細血管をケアする方法
2017/03/20
48歳を過ぎると身体に不調が出てきますね。顔にところどころシミができたり、たるみが出てきたりします。また、あまり深い眠りが得られなかったりします。私は同僚と睡眠導入剤談義に花を咲かせたことがありました。あれが効く、これが効くとかですね。特に日本では不認可のメラトニンをアメリカから取り寄せて飲んだりしていました。しかし、実はこの原因に毛細血管が大きく関係しているのです。
毛細血管とは
血管の99%が毛細血管だと言われています。毛細血管は字の通り、大変小さい血管で、5〜10μmの直径、1mmの100万分の1ほどです。
動脈や静脈が血管の大部分を占めているくらいに思っている人も多いかと思いますが、実は毛細血管が圧倒的に多いのです。その役目は全身に酸素と栄養を送ることにあります。
加齢で毛細血管が減ってしまう
毛細血管の加齢による衰えがあり、20代と70代で比べると70代では40%も減ってしまうのです。
また、血管のゴースト化といわれる現象が起きます。それは、血管があるのに血流がない血管になっていることをいいます。
このため、身体全身に酸素が足りない状況が起きるのです。
ゴースト化について詳しく説明しますと、毛細血管は内側の内皮細胞と外側の壁細胞の二つの層で構成されています。
壁細胞と内皮細胞はしっかりと結合していますが、
ストレスなどで壁細胞が傷つくと壁細胞と内皮細胞の間に隙間ができて、そこから栄養分などが漏れてしまい、毛細血管に炎症が起きます。
そうするとその先の毛細血管に栄養分や酸素が送られなくなり、最終的には、毛細血管が消滅してしまいます。
この壁細胞が傷ついて血流が先に流れない状態が毛細血管のゴースト化です。
毛細血管の消滅の結果は、肌ではシミが出来たり、たるみが出たりするわけです。これは全身に影響をします。
脳血管で毛細血管が消滅すると痴呆症やアルツハイマー病を引き起こす原因になり、呼吸器や肝臓などの内臓疾患などの原因になります。
毛細血管をケアするには
消滅した血管を元に戻すことは出来ませんが、ゴースト状態の毛細血管はまだ血管が完全に消滅していないので、しっかりとケアすれば毛細血管を修復することができます。
血管は血を流すと、細胞が整って漏れないようにするシステムがあります。つまり血流をあげる運動が良いと言われています。かかとの上げ下げを含む適度の運動を行うと血流があがり、毛細血管のケアが出来ます。血流が進むと毛細血管のゴースト化が改善されるのです。
ですから、よく運動している人は肌も若々しいのです。
シナモン
さて、運動をしなくても改善する方法はあるでしょうか?実は手軽に改善する方法があります。それはシナモンを摂取する方法です。
毛細血管の壁細胞から、アンジオポエチンが分泌され、内皮細胞のTie2(タイツー)という分子を活性化することで、壁細胞と内皮細胞はしっかりと結合しています。
シナモンに含まれるシンナムアルデヒトは、Tie2を活性化する効用があるのです。その結果、毛細血管が修復されるのです。
シナモンを1日6g(小さじ半杯ほど)をコーヒーやヨーグルトに入れて摂取して下さい。あまり取り過ぎると次に書くような肝障害を起こすことがありますので、ご注意ください。私の場合は、あまりよく眠れなかったのですが、シナモンをとって久しぶりにぐっすり眠れました。酸素が全身に回って体調が良くなったのだと思います。
適量の摂取が好ましい
シナモンにはクマリンといわれる成分が含まれており、このクマリンを過剰摂取すると肝障害を引き起こす可能性があります。ですから、最初の一週間くらいは毎日6gくらい、それからは、1週間に2回ほどの摂取にとどめておきましょう。摂取しすぎにはご注意ください。
シナモンパウダーが次ぎのようなものがあります。また、京菓子の八つ橋にはニッキオイルが入っていて、その中にもシナモンと同様の成分が入っています。