*

軍人の時代→知者の時代→商人の時代と循環する

      2017/03/15


少し前にラビ・バトラ(インドの人)の経済予測の本を図書館で借りて読みました。

「世界大恐慌」という本です。

 ラピ・バトラはソ連の崩壊などを予測したという人で、またリーマンショックなどの世界恐慌の様相も予測していたわけですから、ある程度世界の流れを予測していたと言えると思います。中にはヒンズー教の信仰などがありますが、瞑想を大切にしているところはインドらしいと感じました。

 その中で、未来を予測をするにあたり基本的な考え方として「軍人の時代」→「知者の時代」→「商人の時代」を世の中は循環すると、いう考えを説明していて、なかなか面白いと感じました。

 日本の例でいうなら、商人の時代というのは、いわゆる富裕層が権力を持ち世の中を支配する時代という意味で、ちょうど信長が統治する前は、この商人の時代で世の中がとても乱れ混沌とした時代だった訳です。それを武力で統一しようとしたのが信長でした。その統治がなって、日本が統一されると武力から今度は知者の時代に移ります。知者というのは、将軍が統治というのは建前で、実際は、将軍の取り巻きである老中などが取り仕切っていたわけで、そういう意味で、江戸時代はこの知者の時代だった訳です。そうしているうちに、だんだんと富を持つものが力をつけるようになってきて、日本は明治維新の後、商人の時代に入ったわけです。しかし、この時代も永遠に続くことがありません。資本主義も乱れに乱れ、至るところに既得権益のようなものが生まれ、また富を求めるゆえにマネーゲームを行うような状況になり、サブプライムローンなどはまるでその最たるもので、その結果、また世界は恐慌が起きても不思議ではない状態になっているわけです。

 その本では、今の日本は商人の時代であり、中国は軍人の時代、ロシアは、軍人の時代が終わり、知者の時代に入っているというわけですね。

 また、これから起こってくるのが、軍人の時代だというのです。まあ、そういうのを読んで、おおざっぱには合っているな~と思いながら、これから「軍人の時代」だということが少々イメージが沸かなかったのですが、今回大阪維新の会が市長選で勝ったのを見て、この軍人の時代を彷彿としました。

 橋下さんは独裁者を自称するわけで、今後このような形の軍人の時代が始まる可能性があるな~とを考えさせられたわけです。既得権益などを打ち壊すには、こういうリーダシップがないとできないのかもしれませんね~。

 これからは既得権益の中で生きていく時代ではなくなるということでしょうか。既得権益との戦いというのがかなりクローズアップされてくるのだと思います。まるで、信長が仏教勢力とたたかったように…、そういう時代の到来を感じました。ぬくぬくと生きていくというような時代ではないのかもしれません。


 - 余談